2026-08-30

「仕事はスプリントの連続だ」そう信じて走り続けた時期が、私にはあります。最初のうちはアドレナリンが効いて、手応えもありました。でも、待っていたのは虚脱感、焦り、そして自分をすり減らしていく感覚でした。

 

走り続ければ成果は出ると信じていた

 

周りの空気に乗せられたのか、自分を追い込みたかったのか、今では理由も曖昧です。ただ当時の私は、とにかく全力で走れば成果は出るはずだと信じていました。

 

私がいた現場では、2週間ごとにスプリントを回していました。「この期間で必ず成果を出す」――そういう空気が当たり前でした。締め切りが近づくと、オフィスは妙な熱気に包まれます。

 

  • チーム全員が同じ方向を見て走る高揚感
  • 普段の仕事では感じられない一体感
  • 達成できたときの興奮

 

あの瞬間は確かに気持ちよかった。「これこそが理想の働き方なんだ」と思っていました。

 

スプリントは待ってくれない

 

でも、スプリントは待ってくれません。1つ終われば、すぐ次。休む間などほとんどありませんでした。

 

次第に、こんな変化が出てきました。

 

  • スプリントが終わるたびに襲う、抜け殻のような虚脱感
  • 回復しきる前に、次の「全力疾走」が始まる
  • 常に高い集中を求められ、頭の中が張り詰めたまま

 

最初は「これは本物の成長痛だ」と自分に言い聞かせていました。でもある日、PCに向かっているはずなのに、指が動かなくなったんです。もう、体も心も限界にきている。そう悟った瞬間でした。

 

喜びより先に、安堵が来るようになった

 

正直に言います。スプリントの連続は、私から楽しさを奪いました。

 

  • 成果を出しても喜びより安堵が先に来る
  • 「次が始まる」ことを考えると気持ちが重くなる
  • 本来やりたかったことに集中できなくなる

 

仕事のスピードは上がったはずなのに、心はどんどん追い詰められていく。結局、成果どころか、自分自身を削っていくだけの働き方になっていました。

 

立ち止まると決めるまでが、いちばん怖かった

 

その状態を抜け出せたのは、勇気を出して「立ち止まる」と決めたからです。

 

最初は怖かった。「休んだら取り残されるんじゃないか」「自分だけ怠けていると思われるんじゃないか」

 

でも、小さな休憩を意識的に挟むようにしてみました。

 

  • コーヒーをゆっくり飲む
  • 数分だけ外を歩く
  • 夜はPCを閉じて、本を読む

 

すると驚くことに、集中力が戻り、パフォーマンスが安定してきたんです。無理して走り続けるよりも、回復を挟んだ方が、結果的に成果は出やすくなる。これは私の中で大きな発見でした。

 

それでも私は、疲れ切って転職した

 

「仕事はスプリントの連続」――そう言い切れる人もいるかもしれません。でも、少なくとも私には合いませんでした。無理に走り続けることで成果を削り、楽しさを失うよりも、持続可能なペースで働く方が結局は強い。休むことは怠けではなく、次の一歩を踏み出すための準備だと、今は思っています。

 

それでも私は結局、疲れ切ってしまい、転職しました。

 

あなたは今、どれくらいのペースで走っているでしょうか。