2024-04-24

#002

「勝ちにこだわるか、楽しくやりたいか」

 

部活やクラブチームで発生する「勝つことを目的とするか、仲良くやることを目的とするか」問題。

前者は実力があれば何だって許される、後者は意識が高い人のやる気が削がれる等々、弊害に関する様々な主張・意見が飛び交います。
「子供が楽しいと思うことが一番!」という包容力のある意見もあります。

 

ジュニアスポーツの指導に携わってみると、本当にたくさんの思いや価値観と出会います。

本を読むのと同等かそれ以上に、自分の世界が広がる思いになります。

「そうきたかーっ!」みたいな。

 

この問題って、そもそも答えは一つじゃないし、一つにもできないです。

甲子園に行ってプロ野球目指す強豪校!みたいなところでは答えは一つかもしれませんが、多くの町クラブや部活はどこで折り合いをつけるのかが指導者や先生たちが苦労しているところだと思います。
強度を上げると「子供がついていけない」「疲れて寝ちゃうから勉強時間が無い」と言われ、一方で緩くやると「もっとやってください!」と言われたりするのはあるあるですね。

 

こういった話も「仕事」と組み合わせると、意外にすっきりと自己解釈できたりします。
(明快な答えが出るわけじゃなく、自分で腹落ちできるという意味で)

 

勝つのが一番:受注するためなら何やってもいいのか?
仲良しが一番:和気あいあいとした職場を守るためであれば赤字でもいいのか?

 

そんなことないですよね。
そうなんです、極論はほぼビジネスの場で採用しません。
突き抜けたスタンスや指針があったとしても、必ずリスクヘッジします。
でなければ会社潰れちゃいますから。

 

これをジュニア指導の場に当てはめると「どっちかに偏らないように言葉を選んで軸を作る」というバランスが必要なんじゃないかと私は考えてます。

 

中学校部活の現場においても、「考え方はこう」「掲げる目標はこれ」「指導のスタンスはこう」と部員にも保護者にも説明しています。
どっちか問題に気づいてからは、毎年目標もスタンスも変えずにやっています。

 

必ずしも自分が正解だとは思っていませんが、悩んでいる指導者の方、ぜひ悩みを共有してください!