2026-10-27
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「あーあ!」とつい言ってしまう僕が、職場でもやっていたこと
子どもがうっかり、牛乳の入ったコップを倒してしまった瞬間。真っ白な液体が、テーブルから床へと広がるあの光景。「あーあ!」つい、大きな声が出ちゃいますよね。僕もよくやってしまいました。この光景、職場でも同じことをやっていないでしょうか。
「なんで?」という問いが、思考を停止させる
牛乳をこぼした子どもに、僕は畳み掛けてしまいます。「なんで気をつけて持たないの!」「よそ見してるからでしょ!」子どもは萎縮して、泣き出しそうな顔で立ち尽くすだけ。
でも、「なんで?」と聞いても、論理的な答えなんて返ってきません。「手が滑った」「わかんない」と言うのが精一杯です。
職場でも同じです。部下がミスをした時。とっさに嫌な顔をしたり、ため息をついたり。そして第一声で「なんでそんなことしたんだ?」と詰めてしまう。
トラブルが起きた直後に、上司から「Why(なぜ)」を突きつけられると、部下の脳は「防衛モード」に入ります。「どう言えば怒られないか」「誰のせいにすれば責任が軽く済むか」こればかりを必死に考えるようになります。
つまり、「再発防止」や「解決」のための思考リソースが、すべて「言い訳」に使われてしまうんです。これでは、ミスというせっかくの「学習機会」が、ただの「恐怖体験」に変わってしまいます。
スポーツに学ぶ「ドンマイ」の本当の意味
スポーツの現場、特に僕が関わっているソフトボールでも、エラーはつきものです。プロでもエラーをします。
でも、強いチームと弱いチームでは、エラーの後の「空気」が違います。
弱いチームは、エラーをした選手が下を向き、ベンチ全体が「あーあ…」という重苦しい空気になる。すると、伝染するように次のエラーが起きます。
一方、強いチームは切り替えが早い。「ドンマイ!次、次!」と声が飛び交います。
この「ドンマイ(Don’t mind)」は、単なる慰めではありません。「終わったことは気にするな。次のプレーに集中しろ」という、極めて合理的な指示なんです。
ビジネスも同じです。起きてしまったミスは、どう悔やんでも消えません。大事なのは、1秒でも早く「未来」に目を向けること。それがマネージャーの仕事だと思っています。
「反応」を変えれば、チームは変わる
では、具体的にどうすればいいのか。明日からできることを一つ提案します。
部下から失敗の報告を受けた時。あるいは、子どもが牛乳をこぼした時。第一声の「あーあ!」や「なんで?」を、グッと飲み込んでみる。
そして、深呼吸して、こう言ってみる。
「報告ありがとう。で、次はどう動こうか?」
まずは報告してくれたこと(隠さなかったこと)を肯定する。その上で、「Why(過去)」ではなく「Next(未来)」を問うんです。
「雑巾もっておいで!」でもいいし、「お客様に電話一本入れよう」でもいい。上司が「リカバリー」に目を向ければ、部下も安心して「解決」に動き出せます。
失敗は「データ」であり「資産」である
僕は、失敗はただの「データ」だと思っています。
「この持ち方をすると牛乳がこぼれる」というデータが取れた。「この手順だとミスが起きる」というデータが取れた。
そう捉えれば、失敗は恥ずべきことではなく、チームを強くするための「資産」になります。
あなたのチームは、失敗したメンバーが「すみません…」と小さくなるチームですか。それとも、「次はこうします!」と顔を上げて言えるチームですか。
僕自身も、牛乳をこぼした時の「あーあ!」を減らせるよう、修行中の身です。失敗を許容して、リカバリーを楽しめるチーム(と家庭)を、一緒に作っていけたらと思っています。

