2026-10-08
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「どうすれば反省してくれるんだろう」と悩んでいた頃の私
「どうすれば反省してくれるんだろう」と悩んで、言葉を選んでも選んでも、届かない。面談をしていて、そんな時間が私にはたくさんありました。でもある時、気づいたんです。大事なのは“反省させる”ことではなく、“行動を一緒に変える”ことなんだと。
面談でいちばん難しいのは、「通じない」瞬間
面談をしていて、「あ、今日は伝わらないかも」と感じることってありませんか。
こちらは誠実に伝えているつもりでも、相手はどこか納得していない顔。そして気づくと、こちらも少しムキになってしまう。私にも、そんな時間がたくさんありました。
「反省しない人」は、プライドを守るのに精一杯
「反省しない人」って、決して悪気があるわけじゃないんですよね。たぶん、多くの場合はプライドを守るために精一杯なんです。人は、反省よりも“自己防衛”を優先する生き物。「自分が責められている」と感じると、すぐに心のシャッターが降りてしまう。
だからこそ、面談で“反省”を求めるほど、相手は守りに入ります。すると、言葉のキャッチボールは一気に止まる。どちらも悪くないのに、空気だけが重くなる。私もかつて、そんな“重たい沈黙”に何度も立ち尽くしました。
「相手は納得してない」をベースにすると、空気が変わる
ある時から私は、「相手は納得してない」をベースに話すようにしました。すると、面談がずいぶん楽になったんです。
たとえば、「この人は評価に納得してないかもしれない」「それでも次に進むには、どうしたらいいだろう」。そんな視点で臨むと、自然と声のトーンが柔らかくなる。“納得させる”よりも、“共に考える”方向に会話が流れていきます。
「わかってもらえないと思っている」と感じたときこそ、「一緒に考えたい」という姿勢を見せる。それだけで、相手の防御が少しずつ溶けていくのを感じます。
質問の順番で、会話の温度が変わる
面談の成否は、実は「質問の順番」でほぼ決まります。
たとえば、「どうしてあんな判断をしたの?」と尋ねてしまうと、相手は防御的になります。でも、「あのとき、どういう意図でそう判断したの?」と少し言い換えるだけで、印象は大きく変わる。前者は“詰問”に聞こえ、後者は“理解しようとしている”と伝わります。たった一語違うだけで、会話の温度がまるで違う。
理解を先に置くと、相手は「否定されない安心感」を得ます。その安心感が、次の行動を考えるエネルギーになる。
そしてその後で、こう尋ねます。「じゃあ次に似た場面があったら、どんなふうに動くのが良さそうかな?」
「何が悪かったか」ではなく、「次にどうしたいか」。この順番が、行動を変える会話の土台になります。
「わかりましたか?」ではなく「やってみようか」
多くの上司が、面談を「納得させる場」として構えがちです。でも実際は、“納得”ってそんなに簡単に生まれませんよね。だから私は、「共に次を描く場」と捉えるようにしています。
最後の一言も、「わかりましたか?」ではなく、「じゃあこの方向でやってみようか。私も手伝うね。」こう言うだけで、空気がやわらかく締まる。
面談後に、少し笑顔で帰っていく背中を見ると、「ああ、この人はたぶん動いてくれるな」って、なんとなく感じるんです。
「反省」より「尊重」で、人は変わる
人は、“責められたとき”ではなく、“理解されたとき”に変わります。それは、誰でも同じです。私たちだって、誰かに認めてもらった瞬間、「あ、次はもっとがんばろう」って思えるじゃないですか。
面談もそれと同じで、「反省させる」よりも「尊重する」ことのほうがずっと効果的です。相手を責めずに、尊重を持って向き合う。それができたとき、“反省しない人”は変わり始めます。
- 「反省」を求めない
- 「理解」を先に置く
- 「納得」より「共創」
- 「責める」より「尊重」
面談の目的は、相手を変えることではなく、“共に前を向くこと”。
完璧な面談じゃなくていい
私は上司として、完璧ではありません。むしろ、伝え方を間違えて後悔した日ばかりです。でも今は少しだけ、信じていることがあります。それは、「相手を動かす言葉は、優しさの中にしかない」ということ。
反省を求めるよりも、「次を一緒に考えよう」と言える上司でいたい。その積み重ねが、チームの空気を少しずつ変えていく。
この記事を読んでくれたあなたも、きっと同じように誰かを支えている人だと思います。だから、どうか無理せず。完璧な面談じゃなくていい。一緒に「次」を描ける面談を、少しずつ増やしていけたらと思っています。
その一歩が、チームの明日をつくっていくのだと思います。

