2024-05-08

#005

「それ、自分の子供にも言えますか?」

 

今回の題材は自戒を込めたものです。
数々の失敗をしてきたので、私は自分のことを全くもって良い指導者とは思ってません。

 

昨今ジュニア世代へは叱らない指導・声を荒げない指導が良しとされてきています。
それはそうでしょう。
子供に限らず、大人だって大きな声で叱られるのはイヤです。

 

昭和の鉄拳・罰走・罵詈雑言指導を体験してきたわれわれ世代は「自分も耐えてきたんだから」と言いたいところですが、
そんな気持ちをグッとこらえて、体罰・暴言は次世代に残さないよう努めたいと思います。

 

とはいえ、そう簡単にDNAが消滅するわけがなく。
私自身も時々ガーってなっちゃいます。そのたび後悔と反省。

 

そんな私ですが、自制のために胸に留めている言葉があります。

 

・それ、自分の子供にも言えるのか?
・自分の子供に言ってるそれ、他の子にも言えるのか?

 

選手は自分の所有物ではありません。
部下や後輩といった上下関係でもありません。
それに気づき、考え方や行動を少しずつ変えようとしたら、仕事でも少しずつうまくいき始めたのです。

 

それ、自分の子供にも言えるのか?

監督、コーチと祭り上げられて、勘違いしないようにしたいですね。
 「俺の言う通りにやってりゃいいんだよ!」
 「俺が勝たせてやる!」
こんな指導者は最悪ですね。早々にチーム変えた方がいいです。

 

職場で、自分の上司がこういう人だったらどう思いますか?どうしますか?
パワハラで訴えるか、異動希望出すか、しますよね。
子供には耐え忍ばせる、ってどうしてそう考えちゃうんですか?

 

翻って指導者目線。
家庭でも同じなのでしょうか。きっとそうではないはず。
家族は大事で、傷つけたくない。

 

グラウンドにいる子たちも家族と考えてみてはどうでしょうか?
そう考えられるかどうかが分岐点のような気がします。
監督・コーチは大事なお子さんを預かっています。

 

自分の子供に言ってるそれ、他の子供にも言えるのか?

お父さんコーチあるあるですね。
自分の子供にとにかく厳しい。
親子関係の甘さを指摘されたくない気持ちもあるでしょう。
自分の子供を見せしめにしてチームの雰囲気をピリっとさせる、みたいな。

 

これ、他の子供たちがどう感じているかと言うと、
「あんなに怒られるんだ。自分もいつかあんな風に言われるんだ」
という恐怖なんです。
親に相談してスタコラサッサー!サヨナラー!

 

大人だって同じです

仕事の場においても同じだと思います。
部下・後輩指導において、これって自分の子供に対しても同じ言い方するかな?と考える。
大人は大丈夫と思ってタカをくくってないか?
言いやすい人だけに厳しく言ってないか?

 

目の前にいる職場の仲間にも親がいて、子供がいる。
親は打ちひしがれた子供の姿を見たいか?
会社のグチを言う親の姿を子供は見たいか?

 

目の前の仲間の向こうには、大事な人たちがいる。
そんな大事な人たちがその場にいたとしても、同じことを言えるでしょうか?

 

こんな自分でありたい

誰がその場にいようとも、誰に対しての発言であろうとも、
正しいと思って胸を張って言える自分でありたいと思います。

 

私を知る人たちからは「お前が言うなよ!」というツッコミをいただきそうな本日の話題でした。

 

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