2024-05-13

#007

「競技を続けてほしいという願い」

 

2年間部活を続けてきた子たちが、新3年生になり、1学期で部活もひと区切り、となるこの時期に毎年思うことです。

 

高校でもソフトボールを続けてほしい。

 

私がコーチをしている中学校ソフトボール部の部員はほとんどが未経験者です。
ソフトボール経験者が入部することは数年に一度。
少年野球経験者が入部することも数年に一度。
学年にひとりどちらかの経験者がいればラッキー。

 

ソフトボールのルールや技術は難しく、未経験者にはハードルが高いです。
ルールはほぼ野球と似通っていますが、DP・FP・OPO、再出場、テンポラリーランナー、Wベース等々の独自のルールがソフトボールにはあります。
横道に逸れますが、試合時間短縮・出場機会の増加・プレーヤーの負担軽減・ケガ防止を目的として毎年ルール改正が行われています。
私は高校までガッツリ野球もやっていたので思うのですが、これらのルール改正は野球も真似すればいいのになーと思う「良いルール」です。

 

技術面でいうと、やはりピッチャー。
キャッチボールの延長線上には無い、独特の技術。
習得する選手も大変ですし、教える側の指導者の数も不足しています。
こちらもルール改正が行われ、昔よりも投球しやすくなってはいるのですが、まだまだハードルは高いです。

 

本題に戻ります。
中学の2年強でソフトボールを極められることはまず無いので、中学校では基礎の基礎、入口に立ったくらいです。
心身ともに成長し、競技の面白さも理解し、基礎から応用編に移って楽しめるのは高校3年間だと思っています。

 

あなたたちが花開くのは高校生になってから。

 

これは時折中学生に言ってることです。
今うまくいかなくても続けている限り必ず花開く時が来る。
ルール覚えたり、基礎練習を反復したり、地味なことばかりやってるけど、未経験で始めたソフトボールを高校でアドバンテージ持って始められるための大事な経験なんだよ、高校でも続けたら絶対に楽しいから、と。

 

高校で続けるイメージを持ってもらいたいので、都内の私立高・公立高問わず「学校見学を兼ねての練習試合・合同練習」の機会をたくさん作っています。(各高校の先生方、ありがとうございます!)

 

私自身は、中学校の指導期間中に感謝されることはほとんどありませんし、それを期待することもありません。
そんな中で、「高校でも続けます」と言ってくれるのが最高のご褒美で、本当に嬉しくて、コーチやっててよかったと思うのです。

 

仕事の場面において

ジュニア指導の経験を積んでいくにつれて、部下や後輩の成長を見守る視点が変わったと自覚しています。

 

日々成長してくれれば、今成果出せなくてもいい

次の段階・チームで活躍できる地力を鍛える

この先必ず花開くから、この仕事を続けてほしい

 

今はこんな思いで日々を過ごしています。
歳を取ると「果実」を求める欲は下がり、「種を蒔く」欲がどんどん高まっているのを感じます。

 

休職者、退職者がよく出る組織では、こんな言葉が横行していると思います。
「給料分の成果を出せ」
「仕事は自分で覚えろ」
「困ったことあったら言って」
「ついてこれないヤツは置いていく」

 

こういう世界から抜け出せたことを、本当によかったと思ってますし、気づかせてくれたコーチという役割と関係者に心から感謝しています。

 

こうした自分の経験を少しずつでも広めることで、笑顔で過ごせる人を増やしていきたい。
私の起業の源泉はここにあることを初心として忘れないようにしたいです。

 

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