2026-09-22
- ブログ
部下が動かないのを、ずっと「やる気」のせいにしていた
「ちゃんと説明したのに、なんで動かないんだろう?」そんなふうに思ったこと、ありませんか?私は何度もあります。「やる気がないのかな」って思いたくもなるけれど、実はそうじゃないことが多いんです。
きちんと説明して、手順も明確にして、筋も通っている。
それでも部下が動かない。どこで引っかかっているのか、わからなくてモヤモヤする。
「正しいこと」を言っても、動かない理由
人って、頭で理解しても、心が納得していないと体は動かないんですよね。
「これが正しい」「数字で証明できる」と言われても、その気になれなければ、行動にはつながらない。
逆に、少し無理をしてでも頑張れたときって、「この人のためにやってみようかな」と思えたときじゃありませんか?
つまり、人が動く理由はいつだって感情のほうにあります。正しさではなく、気持ちのほうに。
「やらない」と「やれない」は違う
昔の私は、動かない部下を見ると「やる気がない」と決めつけていました。
でも、実際には「どう進めればいいかわからない」だけの人も多いんですよね。
- やり方を知らない。
- 目的が見えていない。
- 失敗したくない気持ちが強い。
そんな状態の人に「自分で考えろ」と言っても、動けるはずがありません。
「やれない」と「やらない」は、まったく別のもの。その違いに気づけるようになると、部下を見る目が少しやわらかくなります。
「納得していない人」は、動けないだけ
「やれ」と言われても、その理由が見えなければ動けません。人は“納得”して初めて、エネルギーが湧く生き物です。
だから私は、何かをお願いするときに「どう思う?」とか「どんな進め方がいいと思う?」と聞くようにしています。
答えを一方的に伝えるより、一緒に考える時間をつくったほうが、相手の目が変わるんです。
やらされる仕事が、“自分の仕事”に変わる瞬間がある。
「やれない」のではなく、「まだ納得できていないだけ」。そう思えると、マネジメントはずっと優しくなります。
スイッチは“感情”にしかない
人を動かすスイッチは、理屈ではなく感情です。
「ありがとう」「助かるよ」「あなたにお願いしてよかった」。そんな一言で、心の中のスイッチがカチッと入る。
褒められたいから動くわけじゃなく、「自分が誰かの役に立てた」と思えた瞬間、人は前に進めるんです。
ロジックよりも、気持ちを動かす一言のほうがずっと大きな力を持っています。
理屈で人を動かそうとすると、相手は構えます。でも、感情を理解して寄り添える人には、安心してついていける。
「くだらないこと」を話す余白が、チームを育てる
私は最近、あえて“くだらない話”をするようにしています。たとえば、「今日のランチ、どっちにしようかな」みたいな小さなこと。
意味のない雑談の中に、実は信頼のタネがあるんです。
相手の顔がほっと緩んで、笑い声がこぼれる。それだけで、チームの空気が柔らかくなる。
ごきげんなリーダーのまわりには、自然と人が集まります。
仕事は効率だけで回るものじゃない。本当の影響力は、人間らしい温かさの中にあるんだと思います。
必要なのは、「共感」でした
ここまで読んでくださったあなたへ。やっと伝えられます。
人は“理解された”ときではなく、“わかってもらえた”ときに動くんです。足りていなかったのは、共感でした。
共感とは、「わかるよ」と言葉を添えること。「大変だね」「迷うよね」「そう感じるの、無理もないよ」。そんな一言があるだけで、人の心はほっとするんです。
相手の中に「自分を見てもらえた」という感覚が生まれると、やる気は自然とついてきます。
共感は特別なスキルじゃありません。ただ、相手の気持ちを想像すること。その小さな想像が、信頼を育て、人を動かす力になるんです。
難しいことはいりません。まずは、相手の気持ちをそのまま言葉にしてみること。「それ、わかるよ」「私も似たような経験ある」。そんな一言で、人は安心します。
次に、「どうしたい?」と問いかけてみる。答えを出すより、一緒に考える姿勢のほうが大切です。
そして最後に、自分のごきげんを保つこと。笑顔の上司は、言葉よりも先に安心感を伝えてくれます。
共感して、考えて、笑っている。それだけで、チームはちゃんと動き出します。
人は理屈ではなく、気分で動く
「部下が動かない」と悩むのは、あなたがまじめに向き合っている証拠です。でも、焦らなくて大丈夫。
正しさよりも、やさしさ。やる気よりも、共感。
相手を変える前に、まず気持ちに寄り添う。「うん、そう感じるよね」。その一言から、すべては始まります。

